医療装置や検査装置などの産業用機器・装置のカバー扉を取り付ける際に、装置カバー扉がしっかりと決まった位置で止まるように段差を付ける必要があります。量産品の医療機器や検査装置の場合であれば、プレス加工の深絞りにてこの扉の段差の成形を行います。しかし、プレス加工には専用の金型が必要となるので、試作品であったり小ロット品の装置用カバーであれば、製品1個あたりに対して金型費の割合が高くなるので製品価格が割高になってしまいます。

装置カバー扉の取り付け部分の段差成形方法を、プレス加工での深絞りから精密板金部品のスポット溶接に変更することで、加工コストダウンを行うことができます。従来のプレス加工での深絞りによる段差の成形であれば専用の金型を製作するので、金型製作コストが必要となるだけでなく、金型製作のリードタイムも必要となります。精密板金部品のスポット溶接であれば金型費が不要になるだけでなく、金型手配の時間も不要となります。