Before (改善前)

エンジンが内蔵される高圧洗浄機や発電装置・発電機は、エンジンから放出される熱を逃がす必要があります。放熱を行うためにはカバー部品に放熱穴を設置しますが、一般的にはルーバー加工(出窓加工)にて放熱穴の成形加工を行います。しかし、ルーバー加工(出窓加工)では専用の絞り金型で成形することが多くあり、放熱穴成形のための絞り金型を別途調達する必要があります。そのため、専用の絞り金型の調達・購入費分のコストが発生してしまいます。

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After (改善後)

放熱穴の成形を、ルーバー加工(出窓加工)ではなく、スリット曲げによるフープ加工にて行うことで専用の絞り金型の手配が不要になります。エンジンを内蔵する高圧洗浄機や発電装置・発電機はエンジン熱がこもらないように放熱穴の成形が必要です。放熱穴成形の方法はいくつかありますが、専用の金型の必要性を考慮しておかなければ余分なコストが発生してしまいます。特に、試作品や小ロット品の場合は金型コストの割合が大きくなるので注意が必要です。

POINT(要約)

産業用の機器・装置には、エンジンだけではなく電子基板などが内蔵されるために、放熱穴が必要となります。また、それらの機器・装置を覆うカバーやケース、ボックスなどは放熱穴の設置だけではなく、うまく放熱されるように、熱がこもらず、熱を逃がしやすい構造設計としなければなりません。