精密板金加工品に用いられる材料と板厚について知る
精密板金加工品には、その用途に合わせて様々な材料から作られます。なかでも、鉄やステンレス・アルミ二ウムを用いて作られる精密板金加工品は幅広く使用されています。また、一口に鉄といっても、SPCCやSECC、SGCC等のように様々な種類の鉄が存在しています。
それらは材料は、耐食性などの特性付加の有無や密度や引張強さなどの物性値の違い、外観の違いなど同じ金属でもそれぞれの材料に特徴があります。
一般に精密板金加工で使用される材料は、鉄材のSPCC・SECC・SGCC、ステンレス材のSUS304・SUS316、アルミニウムのA1050・A5052などの鋼板が挙げられます。材料を選ぶ際に、その特性を十分理解して設計する必要があります。例えば、屋外で使用されるような製品の場合は、元々耐食性を持っている材料を使うことで表面処理加工を省略することができ、コストダウンにつながります。また、それらの材料によっては市場に流通していない板厚のものもあります。
このように、材料を選ぶ際には精密板金加工品が使用される環境や製品形状、材料の市場流通性などを加味する必要があります。
< 精密板金加工品の材料と板厚の対応表 >