弊社では、接着剤を使う工程が多々あります。
粘度の比較的低い接着剤は、自動機にて接着剤を塗布しています。
しかし、粘度が高く硬化時間の短い接着材については、
手塗りで対応しています。
以前は、
①油さしのような容器で接着剤を部品に塗布した後、筆で均一に伸ばす
②油さしのような容器の先端に、ヘラのようなものをつけて塗布
のいずれかの方法を採っていましたが、それなりの熟練度と工数が必要でした。
そこで考えたのが「液体のり」の方法です。
この方法だと、一度に、均一に、誰でもできるので重宝しています。
そして工数は従前の半分以下。
ただ、既存の液体のりの容器では、塗布面積が狭く、容量も少ないので
自社で作っています。
作り方は極めて簡単です。
①油さしの上部をカット。(3種類の径を弊社では選定)
②ステンレスネットを成形
③ストッキングをステンレスネットに被せる
ステンレスネットは、社内の製造品の材料ですので、廃棄材を活用しています。
ストッキングは台所のゴミ用の物を使用しています。ストッキングは、塗布対象物を傷付けない為と、塗布量の均一性に寄与しています。
使用後は、ストッキングは廃棄。ステンレスネットと容器は洗浄して再利用しています。
また、洗浄液も濾過して再利用しています。
お金を掛けなくても、アイデアで解決できることの一つです。